評価が真っ二つに割れていることからも伺えますが、この著者の技法書はとにかく読む人を選びます。キャラクターもののイラストを学ぼう、と決断した後、どのような練習方法を選ぶかは大きく分けて二つだと思います。一つが基礎（人体の構造やデフォルメならではのルール等）をしっかり学んで反映させていくタイプ。もう一つが習うより慣れろ、感覚を養うためにとにかく手を動かすタイプ。この著者の技法書は圧倒的に後者であり、著者自身が手癖や感覚で描くタイプで、読者もこのタイプを想定しているのでしょう。意識しているかはともかく。本質的には同著者の「なぞって〜」と同じ指導法で、冒頭に「筋肉や骨の場所を覚えるだけでなく〜」と書かれているにも関わらず、蓋を開けてみれば骨格や筋肉を意識した描き方ではなく輪郭を意識した描き方。いろんなポーズの「輪郭の」描き方を実に１２０ページ、３章あるうちの２章をまるまる使って解説しています。ブロックタイプの人体構造把握方とも違い、これでは体型ごとに輪郭を覚えなければならず、人体の凹凸や影つけもパターンごとにインプットする必要もあり、特に初心者には非効率的です。基礎学習タイプの読者にとって全く参考にならないわけではありませんが、体系立てられた方法論等を期待すると肩透かしを喰らいます。髪や服にも位置関係・前後関係を考慮した動きや空気の流れを意識したシワ等をつけることによって躍動感が出る。それらを「輪」のシルエットおよび断面で考えることでまとまりを出しつつ立体感を出せる。筒やグリッドを基にしたパースを利用（これは入門書によくありますね）したり、あえて実際の可動範囲を無視（デフォルメ誇張）することで大胆なポージングも描けるようになる。こういったことを最後の章に詰め込んでしまっているので、かなり駆け足気味です。最初のライティング講座、塗り講座、１、２章を省いて、実例をもっと交えた解説を追加していればあるいは手頃な参考書として良かったかもしれません。が、他の技法書で良著はたくさんありますし、観察眼を養いながら描いていれば自ずと辿り着く部分も多いので、無理に購入する類の書籍ではないでしょう。

と思ったときにとても助けになる本です。漫画的な誇張を含んだ表現なので、漫画の決めゴマに何か足りないと思ったときにごちゃごちゃ何か付け足すよりパースや塊の捉え方を大胆に肉付けすることで印象的に仕上げることが出来る、良い参考書です。デッサンを習得しているのは大前提ですが真似して描いて後でデッサン本を確認してもいいのでは？クリエイターや趣味の方にも幅広く楽しい本です。

動きのあるポーズが描けるようになりたい！と思い、予約購入しました。絵をしばらく描いていると、溜まった知識に邪魔をされてぎこちない印象を受けるポーズしか描けなくなる時期があると思うんですけど(私はかなりの期間この沼に落ちています)、この本はそもそも関節とか、現実味のある動き、とか全部一度とっぱらって大胆なグリッドだとか、そこから想像力を膨らませるとか、ひとりで悩んでても解決しないような方法論が書いてあるんです。私にはそれがとても良かった。基本的な技法とかデッサンとか、どの本にも載ってますし、この本にも結構な割合を割いて掲載はされています。でもそれは前レビューの方がいうように基本の動き、っていうのもあるでしょうし、基本のポーズを多方向から見た時の描き方、想像の仕方…そういうのが「大胆なポーズ」に繋がるから必要だと思って掲載したのではないでしょうか？以上、あくまで一個人の意見として参考になれば幸いです。

Thank you

微妙

待ってましたダンジョン！ミョルマイルの漢気！ゴブエモンびっくりイケメン∑(ﾟДﾟ)親バカ保護者トレイニーちゃんかわええwここからワクワク止まらないストーリー！ベニマルを取り囲む泥沼ラブコメ展開(未亡人も登場するよっ笑)あぁ、100年後の未来に行って全巻読みたいくらい待ち遠しさが止まりません。原作と分岐した小説版も最高！コミック版はもっと最高！ずっと応援してます転スラ最高！！

激動のファルムス、ルベリオス関連の話が落ち着き日常パートへ入った本巻。原作で一番好きな迷宮の話が出てきてテンション爆上がりでした。個人的に三本角カブトなんかが出てきてたらもっと最高でしたが、最近話のテンポが良くなかったことに気づいてか腹八分の程よいボリュームでした。全体的に話も軽快に進み、随所に伏線を張り次巻がかなり気になる終わり方だったので総じてこれ以上無いベストな関連だったと思います。

「魔王」に就任したリムルはお披露目も兼ねて盛大なイベントを開くことを決めた。各国のVIPクラスも参加を表明する大規模イベント。莫大な金額が動くことに疑いの余地はなく、リムルは”とある人物”を尋ねる。1. エルちゃん登場。エルフの国、魔導王朝サリオンの皇帝エルメシア・エル・リュ・サリオン。(エレンの従姉) テンペスト開国祭の招待状の知らせを報告に来たエレンパパとの会話で初登場。とても愉快なお姉さんなのだが、エレンパパ以上のキレ者。「娯楽に飢えている」という点ではリムルに近い。リムルの理想「君臨すれども統治せず」を地で行く凄い人物なのだが、同時にちょっと面白い人。(要チェック)2. 目の前に魔王が現れた！？(普通なら卒倒しそうな内容ですよね・・・リムルだけど) 自由組合ブルムンド支部長のフューズは頭を抱える。(まぁ、気持ちは分かる) 「開国祭への招待状をブルムンド王に届けてくれ」とリムルが頼むと「聞かざる」状態になってしまった。トドメに「ミリムも来るよ♪」と伝えると胃が痛くなったみたい。(ホント、お疲れ様です)3. ラミリス達のお引越し。引っ越し先は勿論、魔国連邦テンペスト。引っ越しの際に一悶着あったものの、無事リムルからのお許しが出る。この話は『ダンジョン経営』へと繋がっていく。(ここでラミリスと協力体制を築けたのはマジで大きな出来事だったと思うし、リムルには『ヴェルドラ』という友達がいたことも大きかった。たぶん他の国ではできなかっただろうし、リムルが治める「テンペストだからできた」と思う) どこぞのギルマスが「リムルさんは規格外だから」と呟いていたが、共感しかない。(安心安全のダンジョンでめっちゃ面白そう)4. 長鼻族(テング族)との交渉。交渉の任に就いたのはベニマル。(交渉内容は要約すると『サリオン王朝に繋がるトンネルを掘らせてほしい』というもの) テング族の長老の娘である紅葉(モミジ)と交渉するが、このモミジが”まさかの人物”との血の繋がりがあり、ビビるベニマル(とリムル)。さらにはベニマルとモミジの婚約話が持ち上がり、こちらも愉快なことになっている。(WEB版と小説版では違う結末が待っているが、たぶん小説版の結末になるんじゃないかな？) まぁ頑張れ、ベニマル。まとめ.開国祭への招待状を各国首脳クラスに配布、ダンジョンの設立、闘技場の建設、テング族との交渉などが描かれているが、これでも相当端折って描かれている内容だと思う。(細かい内容まで知りたい方は書籍版の第8巻を確認することを薦めます) 現実では「祭りは準備している時間が最も楽しい」という話も聞くけど、お祭りも見応えのある内容だったと記憶している。(※書籍版では) 個人的に「開国祭はコミックスでどこまで描かれるんだろう？」と期待が膨らんでいる。(次巻が楽しみ) 興味がある方はぜひチェックしてみてください。